今回は、日本語ラップの歴史を紐解いていこうと思います。
これさえ読めば大丈夫!ということで多少長くなるとは思いますが、日本語ラップの歴史を知りたいという方は是非お読みください!
それでは年代別にご紹介いたします。
HIPHOPの派生
世間的に金持ちによるディスコ文化が流行っていた時代に、お金がなくてディスコに通えない人々が集まり路上やマンションの一室などでディスコに近いものを始めたのが起源です。
家にあるカセットやターテンブルを持ち寄り、それに合わせてブレイクダンスやグラフティーを披露していました。
そこでMCたちは、ラップを披露してました。
なので、当時はラップがメインというよりDJがメインでした。
そこからラップ文化が伸び、日本にも入ってきたと考えられています。
1981年
アメリカのHIPHOP文化に感化され、日本でもラップが始まります。
一番最初にメジャーレーベルから日本語ラップが発信されたのは、下記の曲だと言われています。
YMO
細野晴臣プロデュースの覆面グループ、YMOの5枚目アルバムに収録されている「PAR PHENOMENA(ラップ現象)」という曲で、細野がラップしています。
ビートの雰囲気は、全然いい!!
1985年
いとうせいこう
その後、1985年にいとうせいこうの「業界くん物語」がリリース。
日本語ラップで構成されている初めてのフルアルバムと言われています。
「どうして天才テレビくんに出ていた人が、フリースタイルダンジョンで審査員?」って思った人。このアルバムが理由です!
あの方は、日本語ラップの先駆者と言っても過言ではありません。
1986年
President BPM
近田春夫率いるPresident BPMのデビューシングル「MASSCOMMUNICATION BREAKDOWN」がリリースされています。
他にもラップに近い早口みたいなものもリリースされています!
このように徐々に日本でも姿を見せ出すラップ文化。
90年代に入ると爆発的に広まります!
1991年
90年代は、先駆者の姿を見て多くのラッパーやイベントが現れます!
日本語ラップが本格的に知られるように時代です。
スチャダラパー
スチャダラパーのフルアルバム2枚目「タワーリングナンセンス」をリリース。
日本語ラップの先駆者の一人と言っても過言ではありません。
現在も活動されており、2020年4月8日にリリース予定なので是非チェックしてください!
高木完
高木完の「Fruit Of The Rhythm」リリース。
スチャダラパーをプロデュースするなど日本語ラップの土台作りをした人です。
1992年
ECD
ECDがデビューアルバムをリリース。
「さんピンCamp」をプロデュースするなどHIPHOP文化に大きな影響を与えています。
2018年にお亡くなりなるまでメディアに出続けるなどアーティストとして偉大な方です。
1993年
Rhymester
Rhymesterのファーストアルバム。
Rhymesterの若さを感じる名盤。
m.c.A・T
m.c.A・Tのシングル「Bomb A Head!」をリリース。
DA PUMPのプロデューサーとしても有名になりました。
1994年
スチャダラバー
スチャダラバーの4作目スチャダラ外伝。
「今夜はブギー・バック」や「Get Up And Dance」が収録されており、世間的にも認知度が高いアルバム。
カラオケで歌えるラップ第一号だと思います!(笑)
East And × Yuri
East And × Yuriのファーストアルバム「Denim-ed Soul」がリリース。
1995年
King Giddra
King Giddraがファーストアルバム「空からの力 」をリリース。
K DUB SHINE、Zeebra、DJ OASISSによるユニット。
今後の日本語ラップを先導する方々によるアルバム。
Microphone Pager
Microphone Pagerがファーストアルバム「Don't Turn Off Your Light」をリリース。
その他
Rhymesterが2作目「エゴトピア」をリリース。
1996年
BUDDHA BRAND
Buddha BrandがファーストEP「人間開発所」をリリース。
日本語ラップの金字塔ですね。
逆輸入のラップに食らったリスナーも多いと思います。
その他
You The Rockがファーストアルバム「The Soundtack 96'」をリリース。
大規模な「さんピンCamp」を日比谷野外音楽堂で開催。
1998年
Shing02
Shing02がファーストアルバム「緑黄色人種」をリリース。
本当に度肝を抜かれる作品。
The Blue Herb
The Blue Herbがファーストアルバム「Stilling Still Dreaming」をリリース。
日本語ラップの歴史のまとめ
HIPHOP文化の派生から日本語ラップの土台が形成されるまでに活躍したラッパーの紹介でした。
MCバトルなどで未だに使われるなど、長年聴き続けられている原点であり頂点です!
他にも活躍したラッパーがいるので、レコード屋さんなどでディグって見るのをオススメします。
後日、本格的に世間に認知されるようになった2000年代前半についての記事を書こうと思います。
それまで他の記事を読んでお待ち下さい!